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理事長あいさつ

理事長あいさつ

人生は100年時代。
たがいを思いやり、
ともに輝きあう。
そんな社会にしていきたい。

理事長 渋谷 薫

「協同の力」で成し遂げた、保険・医療・福祉のネットワーク

 佐野藤三郎(当法人初代理事長・2024年3月新潟名誉市民受賞)
▲初代理事長・佐野藤三郎

戦前、新潟平野の多くは「芦沼」と呼ばれる湿地帯でした。舟を漕ぎ出しての稲作は時折大洪水にも見舞われ、実に過酷だったと言います。戦後、亀田郷内の農家は生活の糧を確保するために立ち上がり、「協同の力」で乾田化を成功させます。

1964年、新潟地震が起こり、以降人口が急増した木戸地域は、様々な都市問題を抱えます。特に「病院がほしい」との住民の願いは切実でした。佐野藤三郎(当法人初代理事長・2024年3月新潟名誉市民受賞)、佐野誠一(新潟医療生活協同組合初代理事長)さんらは、土地改良事業で培われた「協同の力」で、病院づくり運動を始めます。

「協同の力」は、1975年に新潟医療生協を創設し、76年に木戸病院を開院。1980年には(福)亀田郷芦沼会を設立し、81年に特養あしぬま荘を開設しました。現在は、木戸病院を中核に3つの診療所、特養あしぬま荘などの介護施設、訪問介護ステーションなどの在宅サービス、サービス付き高齢者住宅のほか、障がいサービス、学童クラブなど「保険・医療・福祉のネットワークと明るいまちづくり」を地域住民とともに取り組んでいます。

長い老後を豊かに生きるために

人生は100年時代。長い老後を、どう豊かに、自分らしく生きていくのか。介護に求められる価値も、これまで以上に問われてきます。一方で、「こんなの理不尽だ」「世の中おかしい」「この先を考えると不安ばかり」。こんな思いをしている方も多いのではないでしょうか。

私は、現実を肯定化するのではなく、理不尽な現実を変えようという生き方にこそ、希望があると思う。一人ひとりちがう、いろいろな人がいる、そのことを大切にしたい。いろいろな出会いは、世界を広げる。さまざまな視点が、新しいことを生む。たがいを思いやり、ともに輝きあう。そんな社会にしていきたい。自らの幸せと社会進歩を重ねて生きる。そんな生きがいのある人生のために、ともに挑もうではありませんか。希望ある社会のために。